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とりあえず今は、日本縦断。

日本をちゃんと見てみたい。だから見に行くことにしたんです。
スタートは夏、ゴールは冬(予定)。

   
カテゴリー「東北」の記事一覧
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福島老舗旅館に謎の3人組が現れたよ!



福島県は会津若松。
会津東山温泉の老舗旅館「向瀧(むかいたき)」にやってきました。

この佇まい。この風格。
こちとら車中泊を繰り返し、友人の家では布団の有難さにため息が出るような毎日。
こんな旅行をしている我々にとっては場違いともいえるような、重厚感のあるこの旅館ですが、今回一泊することになりました。
なぜこのような老舗の贅沢旅館に泊まらせてもらうかというと、実はブダペストで知り合ったアイアンマン・中川氏が、旅行に参加したいとのことでご招待してくださったのでぃす(`・ω´・)=3
日本をまわっていると言っても、限られた予算&長期スパンの貧乏旅行。こんな機会はなかなかないので、ご厚意に甘えてやってきました。




時代を感じるレトロな橋を渡ると、そこに佇む立派なお屋敷。
旅館の前に車を止めると、わらわらと女将さんや仲居さんがお出迎えしてくれました。「お待ちしておりました~!」
対する我々はというと、生活感たっぷりの車にバックパックにボロボロの靴。手厚いお出迎えは有難いけれども、なんかすごい恥ずかしい!!(;//Д//)ヒィィ!!
しかも見た感じこの3人の関係性が謎ですよね。車の様子では長期旅行。しかし軽自動車で3人?いい旅館に泊まるには粗末な格好だし、宿泊客の年齢層より我々はだいぶ若い。
そんな怪しい3人組にも、そんな素振りを見せることもなく、笑顔全開で迎えてくれる番頭さんや女将さん。なんかすごい恥ずかしい!!(;//Д//)ヒィィ!!


というわけで、少々恐縮しながらもお部屋まで案内してもらいました。
案内中には番頭さんが、旅館の歴史や建築についていろいろ説明してくれるのです。
この旅館は、日本の文化財登録制度が始まって一番最初に登録された有形文化財なのだそう。
それがどのくらいの価値があるのか見当がつかないけれども、日本の伝統を背負っているということはわかりました。






お庭も立派な造り。池には鯉が泳ぎます。



さて、案内されたのは、最上階の「桐の間」。
部屋の細工やいろいろな細部が桐で統一されている部屋らしいです。


立派なお部屋(;´Д`)


床の間もおっきい・・・


孔雀の置物に大きな掛け軸。
和ですなぁ。


本間とは別に、入口側にはかわいらしい次の間があります。
鏡台や衣桁があり、女性の身支度に便利なのがありがたい(着物なんて着てないけどね!)。
こんな旅館泊まったの初めてやー


部屋に通されると、最初に一服のお茶とお菓子が出てきました。びっくりです。
これをいただきながら宿泊票を書くという流れ。
普通はフロントで書くじゃないですか。この心遣いに老舗旅館のクオリティを感じます。


夕ご飯の前にはもちろん温泉です。
ここの温泉は源泉かけ流し。共同風呂も貸切風呂もあり、部屋によってはお風呂付の部屋もあり。お湯は熱め、湯の花の浮かぶ濃い泉質のお湯でした(*´Д`*)イイユダナー


そして夕ご飯・・・

やー!これこそ旅館のご飯ですお!

これが見た目だけでなく、ほんっとーに美味しい!
郷土料理や地のものを使った料理。派手なものではなくても一品一品の手が込んでいて、味付けもレベル高し。
今まで、前職含めいろんなところで良いものを食べてきた自負がありますが、ここの料理は間違いないです(`・ω´・)bグッ


箸置きの鯉には爪楊枝も忍ばせてあり、遊び心にキュンとしちゃう。


宿泊した日がこんどう氏の誕生日の2日後だったということで、プレゼントとして赤べこさんストラップをいただきました。ちっちゃいけどちゃんと首動きますw






夜の向瀧は眩しすぎないライトアップが美しいです。
この日は満月。絵になる景色です。


一夜明けての朝ごはん。
朝風呂ものんびり楽しんでからの朝食は、美味しさも倍増ですよー

品数多し!そんでまた一品一品美味しいの!


くつろぐお二人。

食事のあとチェックアウトしたのですが、特別な貴賓室である離れの間を見てみたくて聞いてみたところ、見学させてもらえることに。どこまでも親切です。
ということでちょこっと離れの方へ。番頭さんが連れてきてくれ、うんちくを披露してくれました。


野口英世の書が飾られている、皇室御用達だったという部屋。
歴代総理大臣も宿泊しているらしく、小泉前首相が泊まった時のエピソードも話してくれました。いやはや。



というわけで、一晩お世話になりました。
こんなに至れり尽くせりの旅館があるのだなぁと、勉強になりました。

ところで、この旅館についてブログ等で紹介してもいいか女将さんに聞いたところ、「ありがとうございます、じゃんじゃん宣伝してくださいまし」とのお言葉をいただいたので、じゃんじゃん紹介しちゃいました。
まるで温泉巡りとか旅館巡りのブロガーが書くようなレポート記事になった気がする。
いっとくけど流行りのステマじゃないよ!本心だよ!初めての経験にテンションが上がっただけだよ!(゜∀゜)ワヒャヒャ!!


今回ご招待くださった中川氏、ほんとにありがとうございました。
さてこの次は、中川氏を東京の自宅に送り、しばらく関東で友人と再会の日々が待っています。


新潟へ向かって走る。



この旅行では高速道路を使いませんでした。
有料道路はお金がかかるというのもあるけど、それ以上に、下道を走ると美しい風景に出会えることが多々あるからです。

気になる場所があれば止まって寄り道。
景色のよさそうな道があればちょっと遠回り。

今回はそうやって新潟へ向かう道中の風景から、空をフィーチャーしたものを少しご紹介です(´∀`)





フロントガラスでは彼らものんびり景色を楽しんでおります。











夕日の見られるタイミングで海岸沿いを走れることもあります。
太陽が沈む瞬間って静かで荘厳。今日も一日終わったなぁと実感する瞬間です。











さてこの先、新潟に住むゆりえ氏の家へと向かいます。


岩手沿岸を通って、思うこと。

はじめに、この記事は東日本大震災に関連のある記事です。
この記事や掲載した画像によってもしかしたら関係者の方には精神的負担や不快感を与えてしまうかもしれません。その可能性がある方は見ないでください。



********************************



私たちは日々情報を取捨選択しながら生活している。
けれど情報というのは往々にして需要に比例するので、受け取る側の興味が薄れるにしたがって減っていくのです。

さて3.11後の東北日本海沿岸部、現在はどうなっているか知っていますか。
我々がこの地を訪れたのは9月下旬のことなので厳密には3カ月程のタイムラグがあるけれど、今もそれほど変わっていないと思われます。(今は雪で覆われているかもしれないけど)

被災地の画像を載せることによって見た人がどう思うか私にはわからないし、私は写真のプロでもないので実際の風景や空気感が伝わるとも思っていません。
だけどこの現状を知らない人は多いんじゃないかと思う。

念のためですが、ここはもともと学校があり家があり、道の駅があり、スーパーや店が普通にあった住宅地です。
























































私たちは、あの日ブダペストに居て、ネットやテレビで流れている信じられない光景に何もできないでただ釘づけになっていました。帰ったって何ができるわけでもないし、現状の生活に一生懸命取り組むことが大事だと思いながらも、何もできない無力感だったり、常識がひっくり返されたことにメンタルが適応できなかったりで、それぞれが落ち込んでいたり苛立っていたのを覚えています。
けれども海外にいて、リアルタイムでその場で見て感じていないのだから、あれから1年以上経とうと、やはり自分の目で見ないとわからない。だから今回見に行ったのです。

もともとのんびりとした住宅地だった場所。
元の姿が想像できないような更地になったまま、手がつけられていない。
雑草が家々のコンクリの土台の隙間から生い茂っていて、瓦礫除去作業は進んでいるものの復興の兆しは全くみえない。
その地域に入るまでは法定速度?なにそれおいしいの?とぶっ飛ばしていた車たちが、沿岸沿いに来てからは皆30キロで走る。急にひらける視界と静けさに、こちら側もつい声をひそめてしまう。

行かなければ見られない、知らないことはたくさんある。
それを実感した場所でした。


けれども最近めっきり報道の少なくなった被災地情報。
ブダペストにいた頃の方が、被災地復興に関するニュースを目にした気がします。
しかし大阪にいて現在の被災地の様子を伝える報道は少ないです。
あれだけの被害を出し原発問題など解決できていない大きな傷を残した震災だけど、直接被害のなかった人たち(自分も含め)にとっては地震・津波被害に関してはすでに過去のものとして風化してきているという感覚なのが現状です。
一方、秋田に滞在していた時、ニュースではたびたび復興に関する情報が報道されていました。
実家ではそういう報道はもうあまりやっていなかったので驚いたのと同時に、実際に被害にあった圏内だけが現状報道を必要としていて、他の地域の人々にとってはすでにオワコン扱いなの?とショックを受けました。
メディアが報道しなくなったからと言ってしまえばそれまで。だけど、情報量は需要に左右されるのだから、必要としなくなってきたのは我々の方なのかもしれない。

話題にならなくなったのは、元通りになったからではないんです。
次第に復興が進んで状況が大きく改善されたからではないんです。

日々新しい情報で飽和状態になっているため変わり映えのない情報は淘汰されていく。
だけどこんな大きな出来事さえ流行り廃りで情報処理され置き去りになって行くのかと思うと、これでいいのかと考えてしまうのです。




ここにきて感じることは、本当に人それぞれだと思います。
気になる人は、とりあえず行ってみるのがいちばんいいと思います。

秋田といえば・・・。


これですねー

人生で初のきりたんぽ鍋を食べました。

きりたんぽは、棒の周りににうるち米(秋田なので秋田小町ですよね)をちくわのように握りつけて表面を焼いたものです。
そこまでは何となく知識としてあったのですが、上の写真のように、きりたんぽ、実は秋田ではスーパーで売っているんです。これは知らなかった。自分らで作ったりするんだと思ってた。

秋田では秋口から各スーパーにきりたんぽコーナーがシーズン物として開設されるのです。
パッケージもちくわみたい。これ1本でご飯およそ2膳分だそう。調子に乗って食べたらお腹パンパンになりますよー




作り方ですが、意外にもベースは鶏ガラ。
きりたんぽはもちろんのこと、ほかに鶏肉、セリ、ごぼう、まいたけを入れるのが必須なのだそう。
この鍋にのっている緑は全てセリです。こんな大量のセリ、売ってるのすら見たことないw

味付けは醤油、砂糖などが基本。、家庭によって味が違うようで、こんどう家はこんどう氏いわく「ちょっと甘め」。私にとっては、どストライクの味でした。
これ食べるためにまた秋田行きたいぐらい。



秋田では冬の定番、体をぽかぽかにしてくれます。

・・・といってもこの時は9月中旬。台風の影響で秋田も日中35度を超えていた時期でした。
こんな暑さの中、きりたんぽを探してきてくれて食べさせてくれた、こんどうママに感謝です。


さてこんどう家にてダラダラして休息をとっていると、家の近くの土手にコスモスが咲き乱れているよ、とこんどうママが教えてくれたので、ちょっとお散歩。



コスモスって強いんですよね。
種をまき散らして、世話しなくとも勝手に増える。
この花を見ると秋が来たな―と思うのです。

と、コスモスロードを散策していると、何やらいきなり工業的な風景に出合いました。
なんでしょうこれ?


キリンのようなクレーンがゆっくりひたすら上下している。



実はこれ、油田からの油の汲み上げ作業なのです。
私知らなかったのですが、実は日本にも油田があり、北海道と秋田と新潟でとれるのだそうです。

地元にはこんなものないから、ほんとに知らなかった。
でも秋田の人にとっては、子供の頃から見慣れた風景。キリンさんが上下に動く、慣れ親しんだ日常のシーン。
私の今までのアンテナが向いてなかったからなのか、ただの勉強不足なのか、わからないけど、日本について知らないことってまだまだいっぱいあるんだなぁと実感した瞬間でした。



さて、お世話になったこんどう家から出発し、日本海側へ向かいます。



青森ダイジェスト。



青森は本州最北端の大間崎。
この岬にて車中泊したため、9月14日午前5時20分頃、朝日を見ることができました。




寝巻ですいません。




朝日をバックにかっこいいですね


大間はまぐろが有名なのだそう。
一本釣りのモニュメントが気合いが入っていて面白かったです。



このまぐろを釣る拳が気合い入ってるんですよね。
ちょっとやそっとの男じゃぶっ飛ばされそうな逞しさです。




ちょっとやそっとの男↑


翌日向かったのは、八戸。
あのあまりにも有名な演歌、津軽海峡冬景色の二番に出てくる「竜飛崎」へ。
前にちょっと書いたような気もしますが、ここでは津軽海峡冬景色の歌詞が彫りこんであるモニュメントに、何やら押したくなる大きなボタンがついており、それを誘惑に駆られて押してしまうと、大音量で津軽海峡冬景色の二番~最後のサビが流れる仕組みになっているのです。
一グループ通っては流れ、また流れ・・・。
みんなボタンを見ると押したくなるのですよ。
私もその一人です。
この日はこの竜飛崎にある道の駅で車中泊したのですが、夜中まで石川さゆりさん働いてました。お疲れ様です。





なんかこういう写真、撮ってどうなるもんでもないのに、たまに撮ってしまう。
何か得体の知れない大きな流れに屈した気分になって悔しくなる。私だけでしょうか。



さて翌日、向かったのは「田舎館村」という小さな村。
ここには「田んぼアート」なるものがあるという情報が入り、とりあえず行ってみることに。

そもそも田んぼアートって何だろう?
広い田んぼに絵を描くということらしいのですが、刈り方とかなの?

いえいえ違うのです。
植え方なのだそうです。
遊園地の花壇とかで、花を植えて作っている花時計とかが近いのかな。
ただ決定的に違うのは、田んぼアートは田植えからのスタートなので、苗が成長するにつれて絵が出来上がっていくというものなのです。
そして緑に色づく夏から実りの秋へと、絵の色も季節に合わせて変わっていく、息の長い絵画なのです。



毎年絵柄が変わります。
今年はまず七福神。



それから七福神を乗せた龍。



そして、なぜだろう。マジンガーゼット。
子供たちの心をつかむためか、それとも大人たちの「一回やってみたかった」シリーズなのか。端の方で小さく描かれているのがまたシュール。



そして悲母観音と、



不動明王とのことです。

我々が行った頃はちょうど稲刈りの時期。
収穫を待たれる稲穂の色も田んぼらしくて良いのですが、写真で見た夏の鮮やかな緑の頃のものは、さらに色のコントラストが鮮明なようなので、一度見てみたいなぁと思ったのでした。



ところ変わって、十二湖という湖群。
青森もまた神秘の自然を有していることを知りました。
この十二湖、十二の池が集まっているのですが、その中に「青池」という、まるで青インクを流し込んだような深い青色をした池があります。



北海道の神の子池やオンネトーでも青い湖、池を見て感動しましたが、こちらはまた違って深い深い濃紺。
水面に浮かぶ枯葉が日光を反射して、はじめは青く見えなかったのですが、上の方から見るととても青く美しい水。







日の光が木々の間から差し込んで、池の中に色を映します。
本当に不思議な、自然の色。
秋には紅葉とのコントラストも美しく、冬には雪に囲まれる。
季節の移り変わりによって表情を変える池。秋の写真を見ましたが、それも実際に見てみたいと思わせる美しさでした。






季節は夏の終わり、森の中の緑はまだまだ強い日差しに支えられて青々と茂っていました。
台風が接近している頃で、この9月は全国的に異常と言えるほどの猛暑日の続く残暑。
街中は日差しの強さにまいってしまいましたが、自然に囲まれたこのあたりは気持ちの良い空気で溢れていました。


日本にはまだまだ、素晴らしい自然がたくさんあるのだと実感した時間でした。

  

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