とりあえず今は、日本縦断。
日本をちゃんと見てみたい。だから見に行くことにしたんです。
スタートは夏、ゴールは冬(予定)。
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岩手沿岸を通って、思うこと。
はじめに、この記事は東日本大震災に関連のある記事です。
この記事や掲載した画像によってもしかしたら関係者の方には精神的負担や不快感を与えてしまうかもしれません。その可能性がある方は見ないでください。
********************************
私たちは日々情報を取捨選択しながら生活している。
けれど情報というのは往々にして需要に比例するので、受け取る側の興味が薄れるにしたがって減っていくのです。
さて3.11後の東北日本海沿岸部、現在はどうなっているか知っていますか。
我々がこの地を訪れたのは9月下旬のことなので厳密には3カ月程のタイムラグがあるけれど、今もそれほど変わっていないと思われます。(今は雪で覆われているかもしれないけど)
被災地の画像を載せることによって見た人がどう思うか私にはわからないし、私は写真のプロでもないので実際の風景や空気感が伝わるとも思っていません。
だけどこの現状を知らない人は多いんじゃないかと思う。
念のためですが、ここはもともと学校があり家があり、道の駅があり、スーパーや店が普通にあった住宅地です。
私たちは、あの日ブダペストに居て、ネットやテレビで流れている信じられない光景に何もできないでただ釘づけになっていました。帰ったって何ができるわけでもないし、現状の生活に一生懸命取り組むことが大事だと思いながらも、何もできない無力感だったり、常識がひっくり返されたことにメンタルが適応できなかったりで、それぞれが落ち込んでいたり苛立っていたのを覚えています。
けれども海外にいて、リアルタイムでその場で見て感じていないのだから、あれから1年以上経とうと、やはり自分の目で見ないとわからない。だから今回見に行ったのです。
もともとのんびりとした住宅地だった場所。
元の姿が想像できないような更地になったまま、手がつけられていない。
雑草が家々のコンクリの土台の隙間から生い茂っていて、瓦礫除去作業は進んでいるものの復興の兆しは全くみえない。
その地域に入るまでは法定速度?なにそれおいしいの?とぶっ飛ばしていた車たちが、沿岸沿いに来てからは皆30キロで走る。急にひらける視界と静けさに、こちら側もつい声をひそめてしまう。
行かなければ見られない、知らないことはたくさんある。
それを実感した場所でした。
けれども最近めっきり報道の少なくなった被災地情報。
ブダペストにいた頃の方が、被災地復興に関するニュースを目にした気がします。
しかし大阪にいて現在の被災地の様子を伝える報道は少ないです。
あれだけの被害を出し原発問題など解決できていない大きな傷を残した震災だけど、直接被害のなかった人たち(自分も含め)にとっては地震・津波被害に関してはすでに過去のものとして風化してきているという感覚なのが現状です。
一方、秋田に滞在していた時、ニュースではたびたび復興に関する情報が報道されていました。
実家ではそういう報道はもうあまりやっていなかったので驚いたのと同時に、実際に被害にあった圏内だけが現状報道を必要としていて、他の地域の人々にとってはすでにオワコン扱いなの?とショックを受けました。
メディアが報道しなくなったからと言ってしまえばそれまで。だけど、情報量は需要に左右されるのだから、必要としなくなってきたのは我々の方なのかもしれない。
話題にならなくなったのは、元通りになったからではないんです。
次第に復興が進んで状況が大きく改善されたからではないんです。
日々新しい情報で飽和状態になっているため変わり映えのない情報は淘汰されていく。
だけどこんな大きな出来事さえ流行り廃りで情報処理され置き去りになって行くのかと思うと、これでいいのかと考えてしまうのです。
ここにきて感じることは、本当に人それぞれだと思います。
気になる人は、とりあえず行ってみるのがいちばんいいと思います。
この記事や掲載した画像によってもしかしたら関係者の方には精神的負担や不快感を与えてしまうかもしれません。その可能性がある方は見ないでください。
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私たちは日々情報を取捨選択しながら生活している。
けれど情報というのは往々にして需要に比例するので、受け取る側の興味が薄れるにしたがって減っていくのです。
さて3.11後の東北日本海沿岸部、現在はどうなっているか知っていますか。
我々がこの地を訪れたのは9月下旬のことなので厳密には3カ月程のタイムラグがあるけれど、今もそれほど変わっていないと思われます。(今は雪で覆われているかもしれないけど)
被災地の画像を載せることによって見た人がどう思うか私にはわからないし、私は写真のプロでもないので実際の風景や空気感が伝わるとも思っていません。
だけどこの現状を知らない人は多いんじゃないかと思う。
念のためですが、ここはもともと学校があり家があり、道の駅があり、スーパーや店が普通にあった住宅地です。
私たちは、あの日ブダペストに居て、ネットやテレビで流れている信じられない光景に何もできないでただ釘づけになっていました。帰ったって何ができるわけでもないし、現状の生活に一生懸命取り組むことが大事だと思いながらも、何もできない無力感だったり、常識がひっくり返されたことにメンタルが適応できなかったりで、それぞれが落ち込んでいたり苛立っていたのを覚えています。
けれども海外にいて、リアルタイムでその場で見て感じていないのだから、あれから1年以上経とうと、やはり自分の目で見ないとわからない。だから今回見に行ったのです。
もともとのんびりとした住宅地だった場所。
元の姿が想像できないような更地になったまま、手がつけられていない。
雑草が家々のコンクリの土台の隙間から生い茂っていて、瓦礫除去作業は進んでいるものの復興の兆しは全くみえない。
その地域に入るまでは法定速度?なにそれおいしいの?とぶっ飛ばしていた車たちが、沿岸沿いに来てからは皆30キロで走る。急にひらける視界と静けさに、こちら側もつい声をひそめてしまう。
行かなければ見られない、知らないことはたくさんある。
それを実感した場所でした。
けれども最近めっきり報道の少なくなった被災地情報。
ブダペストにいた頃の方が、被災地復興に関するニュースを目にした気がします。
しかし大阪にいて現在の被災地の様子を伝える報道は少ないです。
あれだけの被害を出し原発問題など解決できていない大きな傷を残した震災だけど、直接被害のなかった人たち(自分も含め)にとっては地震・津波被害に関してはすでに過去のものとして風化してきているという感覚なのが現状です。
一方、秋田に滞在していた時、ニュースではたびたび復興に関する情報が報道されていました。
実家ではそういう報道はもうあまりやっていなかったので驚いたのと同時に、実際に被害にあった圏内だけが現状報道を必要としていて、他の地域の人々にとってはすでにオワコン扱いなの?とショックを受けました。
メディアが報道しなくなったからと言ってしまえばそれまで。だけど、情報量は需要に左右されるのだから、必要としなくなってきたのは我々の方なのかもしれない。
話題にならなくなったのは、元通りになったからではないんです。
次第に復興が進んで状況が大きく改善されたからではないんです。
日々新しい情報で飽和状態になっているため変わり映えのない情報は淘汰されていく。
だけどこんな大きな出来事さえ流行り廃りで情報処理され置き去りになって行くのかと思うと、これでいいのかと考えてしまうのです。
ここにきて感じることは、本当に人それぞれだと思います。
気になる人は、とりあえず行ってみるのがいちばんいいと思います。
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