とりあえず今は、日本縦断。
日本をちゃんと見てみたい。だから見に行くことにしたんです。
スタートは夏、ゴールは冬(予定)。
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喫茶店に行こう 1 ~稚内でいちばん古い純喫茶
稚内の駅から歩いて数分、商店街の入口あたりに、その喫茶店はありました。
何を主張するわけでもない、この街の景色に溶け込んだ昔ながらの雰囲気のある喫茶店、店の名前を「晩香」といいます。
利尻島でお世話になったタカさんおすすめの喫茶店です。
中に入ると、人のよさそうな、小さなお母さんが出迎えてくれました。
その後ほどなく、マスターも帰ってきて、ちょっと話をすることができました。
店の中ではじめに目につくのは、レトロな模様の仕切り。
シンプルなのにあたたかなカウンター。
そしてレトロさの最大の要因は、店内で統一されている、このランプ型の照明。
とても年季の入った、雰囲気のある店内。
それもそのはず、ここは稚内でいちばん最初に作られた純喫茶なのだそうです。
この店をひらいたマスターは、もともと稚内の人ではありませんでした。
彼はパイロットの夢に破れ、航空自衛隊の隊員として、18、19の頃に初めて北海道へやってきました。
任期を終え、これから何をやろうかと考えたところ、思いついたのは純喫茶。
この時代、稚内は本当に何もない漁師町で、店といえば漁師たちが夜に一杯やる居酒屋だけ。
若い人たちが立ち寄れる純喫茶を始めようと思い、この店をつくったとのこと。
気さくで話好きのマスター。
当時「カニ族」と呼ばれていた若者たちがいます。
これは、現代で言えば、いわゆるバックパッカーです。
彼らは若い故、当然車を持たず、国内を国鉄(今のJRですよね)でまわる、貧乏旅行を敢行しており、彼らの行く先は、日本の秘境。
そのため、稚内などは「日本最北端」として多くの若者がリュックサック一つで訪れる地だったそうです。
さて、マスターが店をはじめてから、彼は稚内の駅長さんにある話を持ちかけられました。
ちょうどこのカニ族が多くいた頃、稚内へ夜行で来た若者たちが、フェリーの時間が遅いため、雪の寒い中、駅で長時間待たなければならないという事態が起こっていたのです。
見かねた駅長さんは、友人だったマスターに言いました。
「店を早朝からあけてほしい」と。
それ以来、この「晩香」は、朝6時から開いています。
カニ族が消滅してしまった今も変わらず、早朝開店を続けているのです。
そんなマスターの店、「晩香」。
名物料理は、これなのです。
じゃーん。
鍋焼きうどんです。
開業以来40年、使い続けているこの鍋には、40年分の出汁の旨みが染み込んでます。
真夏に食べましたが、本当においしかった。
でも、なぜ喫茶店で鍋焼きうどんか?
それはマスターが、「スパゲッティーが嫌い」だから。(◎Д◎)
「これはおれの得意料理なんだよ。得意だからメニューにあるんだよ」
自衛隊あがりのちゃきちゃきお父さん。シンプルな理由に好感が持てますねー。
その他にも、おじやとか、カレーうどんとか、ちょっと喫茶店としてはユニークなメニューがありますが、どれもきっとおいしいのでしょう。
もちろん、コーヒーもおいしかったです。
喫茶店の王道、ミルクセーキも飲ませてもらいました。これも美味。
「当たり前だよ。この道40年のミルクセーキだよ」
ごちそうさまでした。
マスター、楽しい話をありがとうございました。
COMMENT
No Title
美味そうやねぇ~!!!(@ ̄ρ ̄@)
旅行中福井県敦賀市は通過するのか??
通過するなら、地元オススメスポットを聞いておくが??
私の生まれ育った町です♪ヽ(・∀・)ノ
道中気をつけて、楽しい旅を~♪♪o(^▽^)o
Re:No Title
鍋焼きうどんおいしかったですよ!冬に食べたらきっともっとおいしいと思います~(*´Д`*)
福井も行く予定ありです。敦賀市に行くかどうかはまだ未定ですが、おススメスポットとか名産の食べ物とかあれば教えていただけたらそれを目指していく可能性ありです♪暇な時で良いので情報いただけるとありがたいですー(゜∀゜)